御仮舎(おかりや)ってなに?
皆さんは「御仮舎(おかりや)」という言葉を聞いたことがありますか?
地域のお祭りや神社の行事に関わる方にはなじみ深いこの言葉。
御仮舎とは、神様が一時的に滞在されるための仮の宿のことです。
神社の本殿から神様が「おでまし」になる際、一定期間お過ごしいただく場所として設けられ、祭礼の中心的な存在となります。
なぜ「仮の」舎(や)なのか?
御仮舎は常設の建物ではなく、祭礼の時期だけ建てられる仮設の建物であることが多く、竹や縄、白布で囲った簡素ながらも神聖な空間です。
これは神様が一時的に「人々の近く」へ降りてくるという考え方に基づいています。
神様をお迎えし、おもてなしするという意味合いも込められています。
地域ごとの特色も
御仮舎の形や場所は地域によってさまざま。
ある地域では神輿が納められる小屋が御仮舎とされることもあれば、仮舎そのものが芸能の舞台となることも。
私たちの地元の塙田八幡宮須賀神社の天王祭では、神様が町内を渡御される際に御仮舎が設けられ、地域住民が交代でお世話をする風習があります。
日中は町会の担当の方、夜間は毎日一晩中、塙田睦会の役員様を中心にお世話ししています。
毎年、担当される町会の方たち、そして塙田睦会の役員様、お疲れ様です。そしてありがとうございます!
これによって地域の絆が一層深まっていくのです。
まとめ
普段あまり注目されることのない「御仮舎」ですが、実はお祭りや地域の信仰においてとても大切な役割を果たしています。
神様を敬い、地域全体で迎え入れる。
その心が形になったものが「御仮舎」なのです。
お祭りを見に行く機会があれば、ぜひその裏側にも目を向けてみてください。
神様の“宿”に、少しだけ想いを馳せてみませんか?
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